クラウドのセキュリティ、ウイルス対策は6割、WAF導入は3割程度 | クラウドアドバイザー | AWS構築運用会社
 

クラウドのセキュリティ、ウイルス対策は6割、WAF導入は3割程度

クラウドのセキュリティ、ウイルス対策は6割、WAF導入は3割程度
2016年末に実施した「CloudAdvisor Business Research 2016 in TOKYO」のアンケート集計結果をお伝えします。 また、PS4ProとPSVRセットプレゼントの抽選も行いました!当選者の方にメールでご連絡します。当選者の方にインタビューをお願いして、インタビュー記事とともに抽選結果をお伝えできればと思っています。

アンケート集計結果

アンケートは東京都内でWeb制作やシステム開発に携わる方と限定して、56名の方へ回答いただけました!ご協力ありがとうございます。

回答者のデータ

  • Q1. 御社の従業員数についてお聞かせください。

  • Q2. 職種について近いものをお選びください。

クラウドの利用について

  • Q3. 現在、クラウドサーバーをクライアント向け提案に利用していますか。

  • Q4. クラウドサーバーを利用している場合、ご利用中のサービスをチェックしてください。(複数選択可能)

  • Q5. クラウドサーバーを利用している場合、どのようなメリットがありましたか。(複数選択可能)

  • Q6. クラウドサーバーを利用している場合、クラウド選定時にどのような点で選びましたか。(複数選択可能)

  • Q7. クラウドサーバーを利用していない場合、どのようなサーバーをご利用されていますか?(複数選択可能)

  • Q8. 今後利用したいクラウドサーバーをお聞かせください。(複数選択可能)

  • Q9. クラウドを検討する上での懸念・課題をご案内ください。(複数選択可能)

クラウドの利用率はAWSが7割。Googleへの期待値も高い。

Q4の「現在利用中のクラウド」はAWSがトップでした。世界シェアがNo.1のため事例やノウハウが多く、Amazonの一般認知も高く提案しやすさもあります。そして、世界シェアでは上位の Microsoft と Google を抜いている、国内業者の「さくらのクラウド」の存在感も大きいです。 注目したい点として、 Google Cloud Platform はQ4の結果では少ないですが、Q8の利用したいクラウドでは期待が高いことが伺えます。さらに2016年11月に東京リージョンが開設されたばかりなので、今後国内クラウドシェアへ大きく影響しそうです。

クラウドの一番の懸念はコストの測りにくさ?

クラウド選びのポイントや懸念は、まずコスト面が挙げられ、次いでセキュリティやサポートなどのサービスが挙げられています。 クラウドのコストは従来の専用サーバーに比べ飛び抜けて高くはなく、むしろコストを抑えられるケースも多いのですが、金額以外の意味で「コスト」への懸念があるのではと以下の仮説が思い当たります。
  • 従量課金のため「コストが分かりにくい」「案件に見積もりにくい」などの懸念
  • クラウドのノウハウ不足による開発・運用コスト増の懸念
こうした懸念に対して、一定のクラウドサーバー構成で稼働した際の金額を折り込んだパッケージとして、専用サーバー同様に扱えるよう提供するサービスも多々あり、クラウドインテグレーター各社で工夫がされています。

クラウドとセキュリティについて

  • Q10. 定期的にサーバーのバックアップを行っていますか?

  • Q11. サーバーのウイルス対策を行っていますか。

  • Q12. サーバーで改ざん検知を行っていますか。

  • Q13. サーバーへWAF(WebApplicationFirewall)を導入していますか。

バックアップとウイルス対策は6割、WAF導入は3割にとどまる

セキュリティ項目の対応を「全て対応」と「ほとんど対応」で抽出すると、バックアップとウイルス対策は6割、改ざん検知は4割、WAFは3割となり、クラウドセキュリティはまだまだ導入が進んでいないと感じる結果です。 運用するWebサイトの性質によって高度なセキュリティは必要ないと判断されたり、コストの兼ね合いから見送ることもあると思われます。 セキュリティのコストに関してWAFを例にしますと、WAFはXSSやSQLインジェクションなどアプリケーションの弱点を突く攻撃を防ぐものなので、究極を言えばアプリケーション自体の弱点を無くせばWAFは必要ありません。しかしバグを完全に無くすこと、無くした証明をすることは困難で、バグ対策をし続けるコストをWAFの導入でカバーすることができます。 セキュリティ導入の際には被害を避ける防衛策の視点のみでなく、費用対効果のある設備投資の視点で伝えられれば受け入れられやすくなり、セキュリティが普及して社会的にも安全性が高まるのではと思います。

クラウドへの移行について

  • Q14. クラウドへ移行を行ったことはありますか。

  • Q15. 移行を検討する上での懸念・課題をご案内ください。(複数選択可能)

移行の懸念はコストとノウハウ

移行時の懸念もまずコストが挙がっていますが、こちらはクラウド自体のコストではなく、移行作業のコストとその費用対効果と考えられます。ノウハウについても、最初からクラウドで開発するのと後から移すのでは必要なノウハウも変わるので、懸念として大きいと思われます。 移行時は大きめな作業が発生するので一般的には費用が避けられない点ですが、クラウドアドバイザーでは移行費用は無料、運用面もすべてサポートいたします。