品質検査を自動化できるAmazon Lookout for Visionの一般提供開始 | クラウドアドバイザー | AWS構築運用会社
 

品質検査を自動化できるAmazon Lookout for Visionの一般提供開始

2021年2月24日にAmazon Lookout for Visionが一般提供開始されました。下記公式ページです。
Amazon Lookout for Vision で品質検査を自動化 — 一般提供開始

Amazon Lookout for Visionとは

Amazon Lookout for Visionとは製造された製品の品質検査の自動化ができるサービスです。コンピュータビジョン(CV)を用いて視覚的表現製品の欠陥や異常を見つけ出す機械学習サービスです。
視覚的表現という言葉が難しいですが、この場合はいわゆる目視検査のことです。CVを使用して部品の損傷(へこみ、引っかき傷、溶接不良)、部品の欠損が見られる問題を特定出来ます。

利用方法

機械学習サービスなのでまずは学習させなければなりません。Amazon Lookout for Visionは正常な製品の画像と異常な製品の画像を30枚程度提供するだけで使用可能なようです。
またこのサービスはAWSコンソールから直接設定して使う他にもサポートパートナーを通じても利用できるようです。施設内の既存のシステムにコンピュータビジョンを組み込むのをサポートしてくれるようです。またCloudFormationとも互換性があると記述があるため、システムのコード化が可能ですね。

リージョン

2021年3月4日現在は下記のリージョンで利用可能です。また数ヶ月以内に対応リージョンが増えるとの記載があります

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国東部 (オハイオ)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • 欧州 (アイルランド)
  • 欧州 (フランクフルト)
  • アジアパシフィック (東京)
  • アジアパシフィック (ソウル)
  • 料金

    料金は機械学習のためのトレーニングと実際に動作する推論で料金が変わってきます。下記は東京リージョンの料金です

    トレーニング
    トレーニング トレーニング時間あたり2.74ドル
    推論
    1か月あたりの推論時間の最初の300時間 1時間あたり$ 4.00
    次の月間3,000時間の推論時間 1時間あたり3.60ドル
    次の月間30,000時間の推論時間 1時間あたり3.20ドル
    1か月あたり33,300時間以上の推論時間 1時間あたり2.80ドル

    価格については公式ページも合わせてご覧ください
    Amazon Lookout for Vision Pricing

    まとめ

    製造業界では、欠陥の見逃しや品質のばらつきによる生産ラインのシャットダウンにより、毎年数百万ドルのコスト超過と収益の損失が発生する可能性があるそうです。今まで人の手で行っていたものが自動化出来ることは、人件費の削減と製造するという本来の業務に集中できるようになりますね。