CentOS 8の開発終了に伴う影響と移行の考え方 | クラウドアドバイザー | AWS構築運用会社
 

CentOS 8の開発終了に伴う影響と移行の考え方

2020年12月8日にCentOS 8の開発を2021年末で終了すると発表がありました(CentOS Project shifts focus to CentOS Stream)。CentOS6のサポート期限が2020年11月30日までであったため、移行先としてCentOS 8を選択した方も多かったのではないでしょうか。当初、CentOS 8は2029年5月までのサポートを予定していたため、急な発表に驚いています。 そこで、この発表を受けてユーザーはどのような選択をしなければいけないか想定してみました。なお、OSによるミドルウェアの対応状況の違いやアプリケーションレベルの技術的な点まではシステムごとに異なりますため考慮しておりません。

CentOS8で構築したサーバーをお持ちの方

発表では、CentOS 8が2021年末で終了した後は CentOS Stream 8 に移行することを勧めています。ただし、CentOS Streamは従来のCentOS 6、CentOS 7、CentOS 8とは異なり、パッケージとして再構築したものではありません。更新を繰り返しながらリリースを続けるローリングリリースに対応したものであり、安定稼働を望むシステムには向いていないのではないかという懸念があります。 今後、リリース方針の変更やCentOS Streamを本番システムとして選択しても、問題なく運用ができることが分かるかもしれませんが、サポート期限まで約1年間しかない状況ですので、遅くとも夏までにはCentOS以外への移行を見据えたプランを立てておく必要があると思います。 移行先の選択肢としては、AWSであればAmazon Linux2、有償版のRed Hat Enterprise Linuxや無償のUbuntuの利用などが候補です。場合によっては、サポート期限が2024年6月30日のCentOS 7へ戻すといった選択肢もあります。

これからサーバーを構築する方

現在、CentOS 8での構築を検討している場合は推奨できません。どのくらいの期間システムを利用することを想定しているかにもよりますが、2024年6月30日までの利用で十分と判断ができればCentOS 7を選択してはどうでしょうか。もちろん、有償のRed Hat Enterprise Linuxが選択可能であれば、それに越したことはありません。長期のOSサポートを確保するためにOSに一定額追加で支払い続けるか、数年後に移行の時間とコストをかける可能性があることを把握した上で、今は費用をかけないかを選択することとなります。

終わりに

今回の発表は影響が大きいため、過去に別のOSでサポート期間を延長した事例のように、救済措置が発表されることも考えられます。ただし現状で期待はできませんため、基本的には移行を計画しておくことをおすすめします。 どのOSであってもサポート期限はありますので、システムの利用期間、システムの規模、予算を考慮した上で、対応方針を決定をすることが重要と考えています。 ご案内させていただいた内容が、システムの安定運用の参考となりましたら幸いです。