AWS上でわざと障害を起こすAWS Fault Injection Simulatorの一般提供が開始 | クラウドアドバイザー | AWS構築運用会社
 

AWS上でわざと障害を起こすAWS Fault Injection Simulatorの一般提供が開始

2021年3月16日AWS上でわざと障害を起こすAWS Fault Injection Simulatorの一般提供が開始されました。下記は公式ページです。
コントロールされた実験を実行するためのフルマネージドサービスである AWS Fault Injection Simulator の一般提供の発表

AWS Fault Injection Simulatorとは

AWS Fault Injection SimulatorとはAWS上のサービスに対してわざと障害を発生させて、障害が起こった際の状況をシュミレーションするというものです。これをカオスエンジニアリングといいます。例えばEC2に対してはインスタンスの再起動、停止、終了などの動作を行うことができます。
現在は下記のサービスでサポートされています。

  • Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)
  • Amazon Elastic Container Service(ECS)
  • Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)
  • Amazon Relational Database Service(RDS)
  • リージョン

    利用できるリージョンは、大阪リージョンと中国リージョンを除く全ての商用リージョンで利用できます。

    価格

    1アクション分で$0.1です。
    例えば、1つのアクションが20分実行されるアクションを2つ実行後し完了した後に、10分間実行される1つのアクションの場合、下記のように料金が計算されます。

          合計アクション分= 2アクションx20分 + 1アクションx10分= 50アクション分
          実験の実行料金= 50アクション分 x アクション分あたり$ 0.10 = $ 5
      

    AWS Fault Injection Simulator pricing

    まとめ

    いつ起こるかわからない障害に対して対策をするために日頃から障害を起こすという発想で、障害時に速やかに復旧させたり、未知の問題点を発見することができるようになりました。障害が起こらないということはないので、日頃から対策をすることが重要です。